Boltimoreの暴動/黒人と警察

[Riot]
[countable] a situation in which a group of people behave in a violent way in a public place, often as a protest
One prison guard was killed when a riot broke out in the jail.
food/race riots(Oxfordより)


つまり Riotとは暴動という意味です。


アメリカのメリーランド州のボルティモアで起きたこの暴動のニュースを見たのは5月27日夕方、ジムでランニングをしている時でした。
よくランニングしながら何何何この単語の意味何ーーーー?!と(息切れしながら)work outしてます。
(Riotもその一つ。)

27日放火15か所444台の車が燃やされ200人が逮捕だそうな。
(CNNより。)


ことの始まりは警察により拘束され脊椎損傷で死亡した黒人青年、フレディ・グレイさんに関するデモが激化し大規模な暴動になりました。




私自身専門的な知識もなければ、文才もないので書こうか悩みましたが、このニュースを見て書こうかなと思いました。
未だ根強くのこる黒人差別についてです。




1600年頃から、かの有名なエイブラハム・リンカーンの奴隷解放宣言が発せられた1862年まで、黒人の人達は長い間奴隷として扱われ差別を受けてきました。
この奴隷解放宣言のあとも差別がなくなったわけではなく、この後に公民権運動として様々な運動が起こります。
キング牧師やマルコムXは代表格ですね。

この宣言の後『ジム・クロウ法』という、白人と黒人の分離という実質的な差別制度が施行されてました。

例、wikipediaより
(バス・ボイコット事件は有名。そのままリンク先に飛べます。)
  • 病院 白人女性の看護師がいる病院には、黒人男性は患者として立ち入れない。
  • バス バス停留所には白人用と有色人種用の2つの待合場が存在し、乗車券売り場も白人用と非白人用があった。座席まで分けられており、モンゴメリー・バス・ボイコット事件の発端になった。
  • 電車 人種ごとに車両が選別されるか、同一車両内でもバスと同様、人種ごとに席が分けられた。
  • レストラン 白人と有色人種が同じ部屋で食事ができるようなレストランは違法になりさえもした。
  • 結婚 白人と黒人の結婚は禁止された。なお4世代前までに黒人の血が一人でも含まれれば(16分の1)、純粋な黒人と同様『黒人』として扱われた。
  • 交際 結婚していない黒人と白人(結婚自体既に禁止されているが)は一緒に住んではならないし、ひとつ部屋で夜を過ごしてもならない。この犯罪には12か月以上の禁固刑、もしくは$500(当時)の罰金が科せられた。
  • 学校 白人学校と黒人学校は厳密に分けられた。
  • 平等扇動罪 パンフレット・出版・公共場での演説などで社会的平等異人種間結婚を奨励すれば、6か月以下の懲役、もしくは$500以下の罰金。
  • ほとんどの南部州
過剰な投票税をかけるなどして、黒人が投票するのを防ごうとした。

解放宣言の意味、全然ない。


特にアメリカ南部での差別はすさまじいものでした。
KKK(クー・クラックス・クラン)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
簡単に言うと、白人至上主義の団体で、黒人というだけで理不尽に殺したり、家に火を付けたりもしました。
当時は警察もグルになっていたといいます。

KKK
白装束。




病院もバスも今は分けられていません。
もう差別制度はないといいます。


もう一つ最近アメリカで起こった非武装の黒人青年が警察に射殺されるという事件。
この動画を見たとき、とてもショックでした。
逃げる青年に向って8発。

※実際に銃撃するシーンがあります。

銃の所持が違法な日本で育った私的は、そんなに簡単に発砲するものなのか?と思う。
そしてこの後警官が無線で発した言葉は、

223 Dispatch shots fired. Subject is down. He grabbed my taser.

『彼が私の銃を取った』って言ってるんです。
他の動画ではこのあとこの警官は自分のテイザー銃を青年の近くに落とします。
偽装工作でしょうか。

この動画がなかったらこの警官はそういう風に処理して何も罰せられなかった可能性が高い。
因みに彼は殺人罪で逮捕されました。
妻と子供がいたそう。
(関連動画を見ていたら、ここサウスカロライナの警察官のうち80%白人、残り20%黒人でした。)


他、去年ミズーリ州のファガーソンという町で起こった同じく非武装の黒人青年が白人警官に6発撃たれ、数時間道路に放置され死亡という事件がありました。
こちらのケースは裁判で不起訴。

ある方のblogによると
ファガーソンの人種比率は黒人63%、白人33%、ファガーソン警察においては警察53人中、黒人警察は3人だけだそうです。







カナダ、トロントってどうなんだろうか。

移民が多いトロントはあまり差別を感じることはありません。
アジア人だって結構差別の対象になるからね。


数週間ほど前、トロントの警察で初めて黒人警官がチーフとなりました。

はて。

トロントではいままで黒人警官のトップがいなかったのか、と思わずにはいられないニュースでした。


ちょっと気になった話。
皆でいつものようにハングアウトした帰り、私は方向が逆なので一緒にはいなかったんだけど。

他の友人は車で帰って行きました。
アジア系のカナディアン2人(AとB)、ブラックのカナディアン1人(C)、日本人2人程の車内。

運悪く警官に止められたそう。


その時の話をAとBが笑ながらはなす。
「そん時のC、黙って一言も話さねぇの!」
Cも便乗して笑いながら言った、
「俺らは警察官に目を付けられやすいからな。ただひたすら礼儀正しくしてたんだ。」

彼らはわかっているんだって。
そう思った。

上の2つの事件は警察との小競り合いの結果、射殺された。

フロリダ州は“Stand On Your Ground Law”という法律がある。
正当防衛。
数年前、当時17歳の丸腰の黒人青年を撃った白人警察官はこの法律適応され無実となっています。



***



日本にいたらなんだか遠くの空の話のように聞こえるこういう話。
日本のメディアでもこういうニュースをもっとやればいいのにって思う。
28日、ボルティモアの暴動を日本語検索したら出てきませんでした。
今日、2件引っかかったけど。

去年、トロントに駐在でいらっしゃる外務省の方の話を聞く機会がありました。
その方も日本のテレビは苦手だね、ワイドショーばかりで世界のニュースをやっていない。と。

ちょっと海外に住んだから何言ってんだか、と思われてもこれは紛れもない事実だと思います。







大学時代に出会ったBreak Danceの影響で、ヒップホップのルーツ、黒人カルチャーに興味を持ち少し公民権運動など調べていました。
なのでちょっと間違ってたらごめんなさい(_ _)


余談。

BboyのBはBreak DanceのBです。
日本でいうB系なんていうものはありません。

ブレイクダンスグラフィティー、MCDJはヒップホップの4大要素といわれています。

1970年代NY、ブロンクス地区で生まれたこのカルチャー。
私が学生時代NYへ行ったのは上記の理由もあります。

このブログの一番初めの記事に載せたこの画像。

NYのクイーンズ地区にあった5Pointzというところで撮りました。
2009年とかめっちゃ昔ですね。

ここは限られたアーティストしかグラフィティーを施すことが出来ない場所でした。
2013年、解体されることが決まりきっと今はコンドが建っているんではないでしょうか。
悲しい。


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