By the time
最近ふっと、近い将来のことを考える。
きっと仲の良いあいつは東京を離れ地元に帰り、
結婚したあいつらは子供ができていて、
誰かは転職なんかしてるかも、、
今のように遊びに行ったり、泊りがけで遠出したりはなくなるだろう。
あぁ、そして当たり前に両親も年を重ねて行く
*
ワーホリへ行くと決めて行くまでの間、それは、"ワーホリへ行くまでの間" という耐える時間だった。
ただ何かを我慢したり、お金を貯めるそんな潰しの期間だった。
それでもあの頃という時間は戻ってこないのだから、やはりどんな時期も "今" が一番大事なのかなぁと思う。
きっと振り返ると楽しいことだって、たくさんある。
いつもいる人やある場所、ものが段々変わってゆく。
それはトロントでもたくさん思った。
限定されていない日本の生活は、とても緩やかにそしてぬるく感じて、過ぎ去る日々のスピードはとてつもなく早いのだけど、変化に気づきにくいのだ。
現に夏の思い出を振り返ると、少し胸が痛い。何故だかは謎。
こんなことを思ったので、吉祥寺へ向かう電車でスマホにメモをした。
向かった雑貨屋に小さな本コーナーが設けられていてた。
レシピ本やアロマテラピーの本を買おうと思ったけど、衝動買いはなるべくやめようと思って一回本を置いた。
けど、その隣に吉本ばななさんの短編集が置いてあった。
比較的大きな活字と行間。
とっても読みやすそう。
私にとって洋書はまだまだ疲れる。
頑張りすぎると嫌になるので、たまには読みやすそうな本を読もうと思って購入。
久しぶりのばななさん。
今日メモしたことと少しリンクするところがあった。
あの小さい四角が家族の象徴だった。生臭く、生ぬるく、柔らかく暖かい場所だった。妹は最近嫁に行って、家を出ているし、テーブルはそこにあるが、家族全員がそこに集うことはめったにない。母がそこでTVを見ながら編み物をしていることが多い。風景はそう変わっていく。
ーみどりのゆび より
そうそう、風景は変わっていくんだね。
それは昔から分かっていたこと。
一人暮らしを始めて初めての冬がくる。
振り返った時、この部屋はどんな風景が残るんだろう。
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